2015年3月29日日曜日

7人の下町女侍

年の暮れに、自転車をゲットしたと申したが
このお陰で行動範囲が広くなって、下町のサウナに少々な頻度で通うようになった。
ゴールデンサウナタイムは開店10時からお昼時前

専ら隠れ身の術を使って壁際で存在を消すのだが
下町に住むお母様方の情報と言ったら素晴らしきこと際限なし

年の瀬は御節の味付けから始まり、普段は朝のニュースをお母様方の見解と共に嗜める。

ある日のサウナは大婆さんの連呼
何の話かと聞き進めると海底からたくさんの金貨の出土の話
ダイバーさんな。

またある日は「妻は旦那を立てなきゃ駄目」という話
結論切って切って切りまくって無論「旦那は横にしときゃあ良い」と
恐るべし。
一昨日は入るやすぐに剣の話。遂に侍の話来たかと思いきや四十肩。
腱や。

最後は昔は人生50、60。今や倍
四十肩と五十肩だと足りん。六十肩、七十肩を用意しなさいと。

隠れ身の術毎度秒後に破れたり



2015年3月28日土曜日

映像を映し出す箱

昨日はロンドンから一時帰国していたフォトグラファーさんに会いました。
日本で会うのは初めてだったので何だか不思議な感じがするかと思いきやそうでもなくて久しぶりにこのシャッターはと思う感じがありました。
このフォトグラファーさんとの出会いはまた凄いもので、ロンドンに到着した次の日に携帯の契約プランを少々変えようと四苦八苦していたところ、偶々壊れた携帯を手に偶々隣に居たという巡り合わせで、ブッカーと大家さんを除くと多分一番ロンドンで会った人だと思います。とてもお世話になったのと何だか久しぶりに話をしていたら少し忘れていたことを思い出しました。

because magazine(TANK)
Ph. Piczo 

そしてこれも偶然なのですが舞台で共演した宝塚出身の方の観に来て下さった御友人お二人がロンドンで会ったことのある二人で、その方のうち一人は一週間一緒に住んでいたこともあるというなんとも偶然の再会で、舞台の終演後4人でご飯に行くお約束をした日がまさに昨日。昨日は私の中で小さなロンドンデーインジャパンになりました。


2015年3月20日金曜日

駱駝色の芝生

いつも舞台袖で物凄く緊張していたのが舞台を経験したからか今回はランウェイをいつもとは違ったように感じられたような気がしました。

 
KBF 2015-2016AW

KBFのショーは演出の方とhairの方を除いてはほとんど女性チームで作られていて、個人的に凄く印象に残っているのは前回のSSシーズンで
この時も演出が格好良くて、音楽は勿論あったのですが下からの不思議なライティングや世界観に寄り会場のスーンとした静けさがとても体に残っていて、バックステージは女性ばかりで慌ただしかったのですが表に出ると何だったのか 会場にいらっしゃる方々が作って下さった雰囲気と演出家さんの懐のようなものを感じて、終わった直後感動のあまり目に溢れ出る物と共にバックステージでデザインチームと抱き合ったのを覚えています。

その時イギリスから帰った直後で色々と感じることが多かった時でもあって、このショーに出て何かが溶けてまた助けて頂いたと思いました。


今回フィナーレに並んでいる時にstylingに入って下さっていたマナさんが一人一人にありがとうと言って送り出して下さり、それはもう私たちの方がいつも素敵なスタイリングを組んで下さり、こんなに素敵なショーを一緒に出来ることに心からの感謝です。

KBF 2015-2016AW

2015年3月19日木曜日

花結い

一昨日、先輩のSachiさんにお会いしました。
稽古の始まる直前に花結い氏TAKAYAさんのショーでご一緒させて貰って頭を下げたのですが、いつ会っても私はSachiさんの姿を見ると永遠だと思うのです。

事務所に入りたての頃いつかSachiさんと一緒にお仕事が出来るようなモデルになろうって それが叶ったときの幸せったらなくて、恐る恐る 写真を懇願したところ快く撮って下さり、今でもその写真は大事に撮ってあります。
そんなこんなでTAKAYAさんのショーの時も少々お話をばさせて頂いて、やっぱりこの素敵な先輩がいる事務所に入れて本当に良かったと、海外で戦って来た先輩が居たからこそ自分も全く圏外の話として留めなかったことはやはり先輩方の御陰様です。

稽古中自分の役作りに煮詰まっていた時に、事務所のfacebookにパリでYohji Yamamotoさんのショーに出ているSachiさんの姿を拝見し、その時のSachiさんのブログを読んだら心がスワーッと温かくなって鳥肌が順々に走りました。なんか分からないけれど私も頑張ろうと凄く思えて脚本をもう一度何度も何度も読み返しました。 
今回舞台でご一緒した深雪さんもSachiさんと同じ時代を切り開いた素晴らしい先輩で今回ちゃんとお会いしたのが初めてでしたがやはりその時代を戦ってきた先輩方には共通する何かがあって、モデルとして女性として学ぶべきところが沢山ありました。
ああ、もう本当色々な言葉を思い出すと感謝で拝む。

そして今日またSachiさんにお会いするのですがどうしてもお会いすると
Sachiさんの周りで小惑星のような動きが止まらないので今日こそガシッと
しゃ、写真を一緒に撮りたいです
と懇願しようと思います。

http://openers.jp/article/920759
明日はTAKAYAさんとSachiさんの花結いが見れるそうです。



2015年3月18日水曜日

日常からこんにちは

初めて熊本に降り立ちました。駱駝色の阿蘇。

一ヶ月缶詰だったので久しぶりに遠くからやってくる風に吹かれて
この世はこんなにも清々しいかと思いました。
撮影に馬と犬が居て、動物とも久しぶりに触れ合って、何だか異人の気分でした。

そして熊本といったらやっぱりくまもんだと思い、しかも最近お誕生日を迎えたそうで、どこかで御見かけ出来れば本望だったのですが、流石に阿蘇の山にはいらっしゃいませんでした。

そして昨日は東京のファッションウィークが始まって
ジャカルタからお越しのTOTONです。


東南アジアの方は良いですね。こういつもハッピー。
そして前回かどこかでもジャカルタのブランドを着たのですが
国によって文化や習慣や色々が違うので模様も生地も暫く眺める時間があって世界の国々から生まれるお洋服はとても興味深いです。


同じ東南アジア諸国のタイに行った時にパンチの効いたタクシーの色


これを見た時にタクーンというタイのブランドの2014awシーズンを思い出したのですが、やはり国に寄って目に入ってくる色が違うなと思うのです。私の場合は日本に帰るとやっぱり何か腑に落ちる住所の看板、藍色です。

昨年東北を回った時にそれぞれの県の違いを自分なりに感じていたのですが、
青森は本当に何とも言えない不思議な土地の空気と、どうしても目で追ってしまうのは農園に向かうお年を重ねられたお母様方のファッションでした。
向かうというのが分かる全身コーディネートの中に個性が垣間見える何とも可愛らしい頬冠りファッションに心打たれ、青森の農園ファッションはレベルが凄く高いなと思いました。

熊本からジャカルタに、タイと最後は青森に落ち着きましたが、日常から生まれる物はやっぱり何か感じる物があってとても良いです。




2015年3月17日火曜日

一幕の思い

一昨日無事に千秋楽を迎えることが出来ました。
起きてもう台詞の練習をしなくても良いのだという不思議な朝を迎えて、これほどにも苦しんだ台詞をまだ終わってからも心の中でフッとした時になぞっている自分がいました。

一ヶ月前は脚本の読み方も何も分からず、でも毎日毎日その二次元から立体化させていく作業で女優の方々を見ながら少しずつ少しずつ本当に少しずつ紐が解けてはチャンネルを修正し、なんだかその繰り返しだったと思います。この一ヶ月ずっと役と向き合って口を開ければ台詞台詞と、本当にこんなに喋った一ヶ月は人生で初めてでした。

舞台が決まってから何をやれば良いのか分からず、とにかく舞台も沢山沢山見ました。でもまだ稽古に入っていなかったこともあって、見方もあまり分からずただただ観客として楽しんでいただけで、稽古が始まってから観に行ったお芝居は全然見方が変わっていました。

発声にも通って人間の声帯の物凄く小さな筋肉と口の中の空間の形にも寄って色々な音を奏でているのだという素晴らしさにも感銘を受け、人への伝え方や責任や語尾の思いやりを知りました。
そして自分の持ち場をしっかりやって次のシーンに繋げていく。次の言葉のためにちゃんと繋いで、舞台は色々な意味で思いやりで出来ているのかと思いました。
たくさんの方々が見に来て下さり、その日に何かお言葉を頂くことでまた次の公演の活力になって、本当会場にいる皆様と作り上げている物だと思いました。
そして今までボソボソとしか喋って来なかった私の姿を舞台上で見た友人達には衝撃を与えることとなりました。

久しぶりに部活をやっていた時のようで
終わってみてもう少し解放感でファーとなるかと思いきやそうでもなくて、
でもこれからまた本の読み方も、きっと舞台に関しても自分がお芝居をやる前とは違う見方が出来ると思うのと、普段の生活で出会うことが無かった方々にお会い出来たことでまた人生の楽しみが増えたようです。

もう少ししたらまたたくさん本を読んだり、寅さんシリーズの続きを見たり、ずっとやりたかったことを思いっきりやろうと思います。
皆様の沢山の支えがあって、一つの幕が下りました。
本当にありがとうございました。



2015年3月13日金曜日

鼻詰りは幻に終わった



「黒くて紅い華」
一昨日無事に初日を迎えることが出来ました。

初めてのことだったので、劇場とそこにお客様が入ることで稽古をしている時とは全然違ってああ、こうなんだこうなんだと、お客様を感じることで物凄く助けて頂いたことがあって、緊張と多分集中のあまり詳しくは覚えて居ないのですが、足を御運び頂いて本当にありがとうございました。

そして昨日二日目を迎えてお客様の拍手のなんと暖かいこと
それが一番心に残っていることです。

稽古のことや色々なことはまた 千秋楽を迎えてから御伝えしようと思うのですが
こんなに喋ったのは人生で初めてです。

結ぶ言葉の大切さや伝え方
また人生で知らなかった難しさを経験することが出来ました。

最後まで駆け抜けます。

度々の感謝を 重ね重ね