2015年5月23日土曜日

45R



素敵な人がデザインした服を着ると
自分も素敵な人になれるんじゃないかと思った

45R



2015年5月13日水曜日

エッセイの下で髪を結わく

5月4日は蠍座で満月でした。その日の朝にドタドタドタっと一日の予定が決まったのですが、再会が続き、ゴールデンウィークに相応しい一日になりました。
小学校の時からの友人に8年ぶりくらいに会いました。
8年ぶりに会った第一声が
「ムーチョ(小学生の時からの私のあだ名)、ソックタッチ持ってへん?」
久しぶりに聞いたわソックタッチて。
彼が東京に来てからずっとお世話になっている古着屋さんの店長さんからお買い上げした靴下が緩いらしいです。知らんがな。
最近ニュースで日本最大級の肉横丁という記事を見ていたところでそこに連れて行ってくれました。ここはハンバーグが美味しいてな、ここはな肉の寿司でな、ここは焼き肉やとかなりの常連プリで結局ハンバーグ好きの私達はハンバーグの美味しい席に座りました。
この空白の八年のターニングポイントを互いに話し、小学校の時に何度かお家に遊びに行ったことがあるのですが、お母様がとても印象に残っていて彼の良いところは昔から変わらず、彼自身家族と家族の行事を凄く大事にしていることと根が真面目なこと、目の前の人にストレスを与えることなくずっと喋っていることです。
一番印象に残っていることは授業参観の日、英語の先生が
ピンク色の豚の絵を指さして、英語でこれは?という質問に、元気よくポーク!
と答えていたことです。
「それは豚肉や」と先生のするどい突っ込みが入り、参観に来られていたお母様方の心を鷲掴みにしていました。
そんな愛嬌のある彼が唯一黙る時間が美術の時間でした。美術のセンスに長けていて、高校も大学も美術で行き、そのまま京都で出版の会社に就職したそうですが、喋ることが得意だった彼は新商品の営業を任されたそうです。
その頃東京に行く機会が増え、東京で初めて営業をしに行ったところが最初に登場して下さった古着屋さんだったようです。
その商品はその古着屋さんでは取り扱いは無かったようですがどこの誰かも分からない彼に店長さんはとても親切にその日の夜に食事に連れて行ってくれたそうで、その後もいくつかの営業に回り、関西と東京の違いについて色々感じた彼はトウキョウオモロイと東京の会社に面接を受けることにしたそうです。
昨日も喋っていて思ったのですがオモロイという感覚が全て彼を動かしていて、
本当に人との出会いも今自分が働いていることもプライベートも物凄く楽しんで、その姿を見ていてとても嬉しかったです。

そして昨年VOGUE JAPANの15周年の時に大規模な撮影が渋谷で行われていたのですが
その撮影に参加したと見せてくれました。えぇ!これかーい。むちゃくちゃ良いポジションで写ってるやないかーイ。
エキストラモデル30人から40人のうちの一人としての依頼だったそうですが、お洋服のことは知っていれどあまりファッションについては色々を知らなかった彼は大学時代からの友人のフォトグラファーの彼に尋ねたそうです。
(彼のその時の心境を彼のフェイスブックより抜粋)
「エキストラでもレンズに写っているだけで名誉あることや」という彼の言葉に「面白そうやから行ってみよう」と当日の朝を迎え、一人一人スタイリングが施され、待つこと2時間。
「俺いったいどんな洋服着させられんやろ」とドキドキワクワク。
「ユーーー...オケ!」
??通訳さんが「そのままで大丈夫だとのことです」 彼はスタイリングされなかったそうで、シューティングが始まり「ゴー!と言えば」歩き出すといった内容でそれを6時間。
身長169の俺が写る訳ないがなと思いながらも、遂に転機が。フォトグラファーが
「そこのラッパー風の君、ここに立ちなさい」と。
そしてその半年後、VOGUEを開いた彼は涙が出そうになったそうです。
僕にとっては一生の宝物です。素晴らしい夢のような体験だったと言っていました。
私も彼の素直な感動に感動しました。やっぱりファッションには夢があった。

そして4日の日もソックタッチがいるほどの奇抜な格好をしていた彼ですが撮影でもスタイリストさんが手をつけなかった彼のスタイリングは世界からのフォロワーがたくさんいるそうで、最近になって漸くハッシュタグたる名目を覚えた私に
「ムーチョ、もうそんなん遅いで、今はSnapchatやで」と。もう次の時代を行っているそうです。


右:彼の友人のフォトグラファー。彼の一押しでvogueの撮影に参加することにした
左:彼が東京に来てからずっとお世話になっている古着屋さん「FRANK BLACK]の店長
OSAKA NARA KYOTOて書かれたTシャツ着てるのが言わずもがな
OSAKA 俺の産まれた町
NARA 俺の育った町
KYOTO 俺の遊んだ町

て2回言うてました。

2015年5月7日木曜日

色の付いたベルリン

途中ナマズの閃きを交えながらベルリンは短い滞在でしたが、そこでも素敵な出会いがありました。
兼ねてからベルリンにだけは一度行ってみたいなと思っていて、
育った奈良の町が近くに駅やコンビニや公衆電話も自動販売機も無かったところだったのであまり大きな夢を描くこともなく外に出たいと言う気持も無かったのですが、
小さい時に家の二階で勝手に命名宝探したるものをしていた時に小さな賽銭箱の形をした貯金箱を見つけてブンブン振ったらば大きめのコインの音がしてそのまま振り続けていたらセピア色の写真がヒラリと出てきました。
H少年はこれはどちら様ですかと声にもならない声で二階から叫び尋ねました。
そしたら会ったことがなかった祖父がベルリンを訪れた時の写真だと言う事が分かり、
その時初めて私の脳にベルリンという言葉がインプットされたのでした。
そこからきっと20年は経ったと思うのですが漸く祖父が踏んだベルリンの土地に私も降り立つことが出来て、なんというかとても不思議な気持ちになりました。この前ブログに登場してくれた祖母の旦那様なのですが、私はどうやらそのお祖父さんに何かが似ているらしく、確かにパーツで似ているなと思うところが今大きくなってからもう一度その写真を見返すと思えることでした。
あまり表に出たい願望の無かった私ですが、このような形で何十年も昔、祖父の降り立った土地に導いて頂けてそれはそれは思ってもみないことだったので本当に有り難く思いました。
事務所の社長がいつだったか、モデルは世界を自由に旅出来る仕事なんだからと、大仏様の居座る奈良出身の私にはそんなことは無縁だと思っていたので、でも確かに一つ勇気を出して外に出てみると今日は新しい人に出会って、明日も知らない人に出会って、3日も経てば3日前とは違う自分になっているし、それは自分を知らない土地に動かすと切に感じることでした。
奈良には海も無くて海を渡る世界はとても遠いものだと思っていたけれど手紙も海を越えて手元に届いてくれて本当に不思議です。
  
どこに居ても出会う人には不思議に出会って行けるところには行けて、時が熟せば会えることも行けるようになることもあるみたいです。人生の時間調節たるや色々が不思議です。

 ベルリンの住宅街にて


2015年5月6日水曜日

発電

年末にチャリンコをゲットしたと申したのですが
そのお陰で行動範囲が広がってなんて良い季節なんだと乗り回しては
路地にこんな喫茶店やお店がこんなところにあったのかと乗り降りも簡単で新しい発見と共にとても良いです。

長い道を通っている時にこれだけ一日こいでいるこの力で何かUSBを繋いで携帯の充電とか出来ないのかしらと思い、昨日友人に聞いてみました。発電は出来るけど蓄電は難しいんじゃないかいと。
確かに自転車のライトあれこいでるとチカチカしてるけどこがなかったら着いたり消えたりしてるもんねと。
じゃああの万歩計は?

1を2、2を3って数字が変わる力は人の一歩の動力だから、あ、でもあれも発電になるのか。。?
いや万歩計も電池だからねと

うーむ

と、気になって朝早くに目が覚めてゴソゴソ調べてみると
自転車のライトはタイヤの回転に合わせて中の磁石とコイルで発電されていて、、
自転車のタイヤの回転じゃくて、あるじゃないか。
動きで発電するモバイルバッテリーというものがあるじゃないか。

30分歩けばモバイルバッテリー45分駆動
10000歩で3時間
自転車1時間で3時間
30分走って3時間

約1週間分の体の動きを蓄電し、数ヶ月間に渡って、利用可能な状態をキープ出来るそうな。しかも来月発売予定やがな。その名もAMPYと申す候
http://ggsoku.com/2014/10/ampy-mobile-batteries/



着物を脱いだ雀

あともう二つのうち一つは鳥です。その辺りに飛んでいる鳥なのですがドイツ。という感じがして仕方無くて、ドイツの何を知っている訳ではないのですが雀ですらドイツ。という感じがしました。帰ってから友人にドイツの鳥はドイツっていう感じだったというと案の定いてついたハテナが返ってきて、いや雀がねシュッとしていて日本の雀みたいにお着物を着ているような感じじゃないんだと熱弁したのですが、身体を膨らませているのは寒いからだと教えてくれました。一つ勉強になりました。
最後の一つはダントツに美術館が気に入りました。
全然ドイツ名の何も覚えられなくて何という美術館の名前だったか覚えていないのですが空間がとても良くて、置いている絵がとてもよかったです。
この絵がここにあろうとは思わず、フェルメールの「真珠の首飾りの女」が3年前に初来日した時にこの一枚の絵を求めてどれだけの方が上野に集まったや知れないところ
並びとかでもベルリンの美術館では端っこの方に置かれていてヒョイと出現したイメージだったので驚きました。
そういう絵がいくつもあって、大きな絵の中の小さなストーリー一つ一つを切り取っても素晴らしくとても見応えがありました。
ポートレイトの絵も凄く良かったです。ストーリーのものもポートレイトのものも構図がとても不思議なものがいっぱいありました。あと知合いのスタイリストさんにそっくりな絵もあって、こんなところにもいる。と思いました。
いくつか印象に残ったものはあったのですがこの方が非常に印象に残ったので
今も冷蔵庫にマグネットが貼ってあります。
いやはやベルリンは美術館がとてもよかったです。


2015年5月4日月曜日

巨大ティラミス

 
あとベルリンで印象に残っているのは電車です。日本と似ていて非常に静かで窓に車内での禁止要項のシールが貼っているのですが禁止していることも似ていました。
写真ではあまり分かりませんが、椅子が日本やイギリスみたいなフカッとしたものではなくて質も防水系でした。この女性の方どちらかでお花を買ったみたいで、包み紙が日本の高島屋さんの紙袋に似ているなと思いながら持っている姿がとても可愛かったです。
 
滞在がちょうど休日に被っていたので朝マーケットにも行ってみたのですが、ロンドンはかなりの規模で効果音で言うならいつもワーー!という感じだったのでドイツのマーケットはとても静かに感じました。お花の置き方もこうきっちり置かれていて 

 
イギリスには大きなフラワーマーケットがありますが
  
花のチョイスが店員さんのお気に召すとセンスが良いと褒める光景を見たりとにかくワーッとしているイメージです。
 
 
ドイツのマーケットに戻って一際並んでいて印象に残った巨大ティラミス

 

 あともう二つくらい印象に残ったことがあるのですがこの味を思いだしたのでまた今度にしようと思います。
 
 


2015年5月2日土曜日

兄よ

またこの季節がやってきました。5月一波。
この日が来ると毎年同じようなことをメールしているような気がします。元気にやっていますか。
ご飯食べてますか。食べてますね。
 
一年に二三度しか連絡を取らないように思いますが、お正月にお会いした時は七福神の恵比寿さんの銅像の隣に居た姿がどちらが兄かと困惑するほどでした。
 
昔から全くと言っていいほど性格も違い、得意とすることが全く違い、
一つ覚えているのは城をめぐった時に、二人とも異様にテンションが上がり若干の一致団結が見られた瞬間がありました。小さい頃から野球を教えてくれて、兄は野球のセンスは後々に無かったんじゃないかと妹ながらに黙って思いましたが、教えるということに物凄く長けていたんじゃないかと思います。その兄の教えのお陰でソフトボール部に所属できました。そこで一生の大事な友人にも出会いました。大きくなると興味を抱くものが段々に違い始めて、やはり兄を傍観する時代があったと思いますが、兄の性格の良さでいつも妹に面倒なちょっかいをかけてくれていましたね。
少しばかり東京に異動で来た時も、大阪に異動になったときも、働きっぷりを見て居ましたが、その人柄がいつも今に反映されているのだと思いました。私にはないものを兄は持っていて、いつも凄いと心の中で思っていました。あとは生まれた時から異常なまでにラッキーな男と言う印象もありました。
高校は絶対受からないと言われていたけれど受験番号555番俺のラッキーナンバーやと言って、本当に勝ち取って帰ってきました。いつお勉強なさっていたんですか。
大学受験も当日の朝たまたま見て居たニュースの内容が質問されたとかで見事に合格証を頂いていましたね。いつお勉強なさったんですか。
 
兄という存在が私にとっては一番謎ですが、多分世界に一人しか居ないからだと思います。小さい頃から異様な距離感というか、お兄ちゃんと呼んでる人ですもの本当に凄い存在です。
 
必ず思い出すのです。それも遠くに行けば行くほどに。
 
5月1日良い日に産まれましたな。お誕生日おめでとう。
 
妹より
 

ベルリンの美術館にてちょっと何かが似てると思ったが
恵比寿さんが今のところ暫定一位
 
 


2015年5月1日金曜日

ベルリンのカバ

朝目が覚めて、フラミンゴが思い浮かんだので久しぶりに動物園に行ってきました。
まず上野に辿り着いて(インドの仏)の広告がピラピラしていて、これ見かけた時に『インドのイム』とは何ぞやと思っていたので謎が解けました。

上野の動物園は東京へ来て二回目なのですが、初めて行った時にオカピーという名の岡野君とか岡部君のあだ名になりそうな動物を知って、完全に何らかの動物がシマウマのレギンスをはいてるじゃないかという衝撃を受けました。
今回もやはり朝レギンスをはいたんじゃないかと思わせるオカピー。
ピーがチャーミングです。

お目当てのフラミンゴを見たときが勿論一番嬉しかったのですが、
今回一番痺れたのがオオアリクイでした。檻の向こうからこちらに歩いてくるブーツ姿が勇ましくて彼にランウェイを歩いて貰ったらきっとかっこ良いだろうなと思いました。


上野で一番好きなのはゴリラです

両者一歩も動かず 

ドイツに撮影で行った時に、世界最大級を見ておかねばと思い、ベルリン動物園に行ったのですが、最大級の敷地を誇るともあって一番最初に見たサイの偉く遠くの方で休憩している様がやけに神々しくそれが奈良明日香村の石舞台古墳のようでした。

あとカンガルー。カンガルー場を上から見られるようになっていて、ぴょんぴょん飛んでいるところを見たかったのですが暑かったからか皆ラグビーの選手が試合の合間に芝生で休憩しているような絵面になっていました。
あとは世にも大きな鳥が柵の手すりにやってくるという極端に遠い放し飼いと極端に近い放し飼いを経験しました。


最後に上野のカバとベルリンのカバ


hippopotamus