2017年8月21日月曜日

5月にニューヨークで撮影をしたUNIQLOがカムアウトしました。

世界中の友人に見てもらえる事も嬉しいけれど、自分が生まれ育った奈良の生駒のUNIQLOで同級生や近所のお母さんたちに見てもらえる事がとても嬉しいです。

この撮影のあと終わってすぐにマネージャーに
「4年前のパリでの撮影から自分でも大きく成長したのがわかりました」
と送っていました。

自分でもずっと越えられない過去の作品があったり、自分で自分の成長なんてずっと分かりませんでした。4年前初めてのパリでの撮影で、英語も全く分からなくて、撮影後泊まっていたホテルで一人うつ伏せになって数日間夜を過ごしていました。
それから3年、イギリスで物凄くタフな撮影をたくさん経験して、その修行もあってもう一度この時がやってきました。

いま出たものへの喜びもありますが、何を深く覚えているかは、その撮影現場のエネルギーや皆の表情や、ナイスなシューティングであったとその時間を分かち合ったこと。今まで良かったことも良くなかったことも全部覚えているのですが、それは毎回服に対して全力だからです。
なかなか不器用な性格なので上手く行かないことも言えないことも多いのですが、今まで厳しく教えて下さった方々のお陰で、ここまで自分のことを一つ成長したと思えました。

ものを作っている私たちは静かにそれに向き合う事も大事ですし、現場の瞬発力もパフォーマンスも物凄く大事で、皆で手を叩けるシューティングは本当に最高でした。

4年前、スーパーモデルのINESさんの撮影を見ました。
ワンショットワンショット、現場にいる皆がドキドキしていました。道行く人も皆。
そして日本から来た英語もフランス語も話せない私にどれだけ優しく接して下さったか。スーパーモデルとは全てがスーパーなんだと、この経験はずっと私のハートに深く深く刻み込まれて、そのところを覗いても未だにドキドキします。皆を魅了するんです。撮影で落ち込むとたまに思い出したりします。

こんな経験をさせて下さったUNIQLOさんに、心からの感謝です。ありがとうございます。