2017年12月31日日曜日

2018年の私へ

今年は色々な事がありました。1月のフィレンツェ、ピッティウオモでのsulvamのコレクションに始まり、2月から「綱引き」の演目の舞台の稽古に入り本番、5月のニューヨークでの撮影、CMにそしてずっと兼ねてからの目標にしていたミセスの撮影、人生で一度は行ってみたかったアイスランドにも行きました。今までも「今年が一番最高」と思って来たのですが、今年は色んな仕事に出会いました。その中でも大きく浮かび上がるのはそれぞれの「人」の存在なのですが、どの方との出会いも、長く続けてきたからやっと出会えたんだ、やっと一緒に仕事をすることが出来たんだと思えました。巡り巡って「やっと」ということがとても多かったです。
偏に「表現の幅」という言葉で言い表せるのかもしれませんが、それぞれにまだ足を突っ込んだだけなので、まだまだ初めて知る事ばかりで、出来なかった事や悔しい思いをしたこと、たくさんあります。
そのブラッシュアップを来年は行って、より一層深く追求できるよう努めたいと思います。真面目なことばかり言っていて、何だか堅めなので、来年は一つ柔らかめの、自分にとって「その風、人生で吹いてないわ」ということにも挑戦しようと思っています。

今年の最初にほぼ日手帳の撮影の話を書きました。
今2017年の1日1日のページを見ていて、最初はきっと日記代わりにしようと書き始めていたみたいです。舞台の稽古が忙しくなってからは、「朝11時11分に家を出てどこかで板チョコを1枚買って行く」で終わっていたり、稽古中に気付いた事や、疲れ果てて全く書けていない日もあります。舞台が終わった4月の半ばからは恐らく解放されて現実の世界に戻るために思いっきり外にエネルギーが向いていたんでしょうか、物凄く楽しかった記憶はたくさんあるのですが2ヶ月くらい何も書いていません。
そしてそのあとはこの2ヶ月で出会った方々からヒントを得たのか、急に日記ではなくて雑誌や本から得た情報や今日作ったご飯のこと、レシピ、手土産のこと、人に聞きたい事、洗濯の上手な方法、英語の事、何だか今まで自分の中には無かった丁寧に生きて行く術を書き始めています。
これを見ていてもこんなことを考えながら1年を過ごしていたんだな、でも大きく自分が何をやりたくて、何を知りたいと思っているのか、それがとても分かりやすいです。この2017年を通して来年にやりたいこと、どうしていけばいいかそのヒントが隠されていました。

ほぼ日手帳は最初手に取った時、A5サイズで大きくてこんなに書くところが多くて使いきれるかなと思ったのですが、1年使ってまた来年も使いたいと思い、結局2018年版も購入しました。私なりのほぼ日手帳の楽しみ方が分かったみたいなので、2018年も一日何か一つでも感じた事なんでもいいので未来の私に渡して行こうと思います。

2017年は本当に色んな経験ができてとっても素晴らしかったです。こればかりはもう皆様のお陰でしかなく、心からの感謝です。素敵な経験をさせて頂いてありがとうございました。来年は色んな分野からアプローチをかけながら自分というものをより一層磨けるよう進んでいきます。なぜだか分からない2018年へのワクワクがとまらないです。皆様良い良いお年を御迎え下さい。


隣にいるのは今年最後の撮影で会ったキャスです

ヨイヨイ

2017年12月30日土曜日

鍋の中に

eatripの野村友理さん企画演出の食の鼓動に行って来ました。3時間ほど前に終わった出来事なのですが、まだ何かが溢れて止まりません。


御料理と音楽とタップダンスとこんなコラボができるなんて。
素晴らしい演奏とダンスが続き、タップの音が色んな食材を切っている音に聞こえたり、言葉に全く出来ないのですが、音楽やダンス、目と耳で感じるのに加えて、御料理もその場でこの幕の中で作られて


匂いまでも重なって。

こんなパフォーマンスがあるなんて、本当に感動してしまいました。
最後に聞こえた重みのある鍋の蓋の閉まる音にはここにいる皆との時間がつまっていました。

今年もたくさん舞台やライブに行きましたが、最高の締めくくりになりました。
最後の最後まで素敵な出会いもあって、やっぱり食が繋ぐものは素晴らしいです。



2017年12月23日土曜日

地球の救い方

大層な題にしてしまいましたが
昨晩、フードコーディネーターのあさちゃんとダンスを観に行って来ました。
(あさちゃんは大学が同じで、食品栄養学科を卒業しています)



昨年、舞台のオーディションのために少しの間、ダンススタジオに通ったことがあって、そこのスタジオで講師も担当されている松田先生が今回出演されていました。

ダンスのことは全然分からないのですが今回、松田先生が舞台の上で表現者として踊っていらっしゃるのを見て、緻密なダンスに、そしてこれまで物凄く自分と向き合って、努力をなさってきた方なんだというのがとても印象に残りました。その他に3名の凄い方々が出ていらしゃったのですが、それぞれの素晴らしいところが見えて、モデルも一歩歩くだけで性格が分かると言われるのですが、ダンスをされている方も性格が出るのだなと思いました。もちろん素晴らしいという意味です。
内にこもる密度の高い熱や、爆発的な放出力、与えるものや、チャーミングさ
やっぱり笑顔って大事。それを心から思いました。
私は昔から笑顔が下手くそなので、「やっぱり笑顔って地球を救うかも」というのが昨日の一番の心に留まった事です。これはあさちゃんと来年のテーマにしました。

生身の人間の凄さと可能性と身体のマネージメント力、素晴らしかったです。


2017年12月22日金曜日

チャイの旅

昨日、大阪にいるチャイの師匠、神原さんから
「先日の日曜日、50杯のチャイを作った」と写真付きで連絡を貰って、師匠元気かなと思っていたので、超絶嬉しかったです。

超絶嬉しかったので、写真を特大サイズで載せます。はみ出しています。

メールは今も続いているのですが、お互いに言いたい事だけ言っています。それが可笑しいです。そして今日は埼玉まで行く用事があったので、少々長旅になるなと、師匠に直伝して貰った淹れ方と茶葉で、チャイを魔法瓶に入れて持って行きました。
最近ドラえもんカラーの魔法瓶を手に入れたのですが、魔法瓶の保温性の凄さに驚いています。

新人の頃にかっこいい先輩が、現場でケータリングの飲み物を飲まずに自分で作って来た温かい飲み物を魔法瓶に淹れてきて飲んでいたのを見てかっこいいと思い、その当時私は東京に来たてだったのでこれでもかというくらいお腹いっぱいにケータリングを食べていました。
そして今やチャイをドラえもんに淹れて持ち歩く自分に、まぁ特に何も思わないけれど、神原さんのチャイを淹れて持っているという事に嬉しさを覚えました。

来年はもっと色んなチャイを師匠から学ぼうと思います。

2017年12月20日水曜日

納豆菌

croissant 963  12/25 特大号
ph Jun Okada
styling 木俣さん
h&m 茅根さん

クロワッサンを最初から読んでいて、2つすぐに実践した事があります。
一つはスマートフォンの使い方のところにあった、便利なアプリ「Zaim」
私の携帯は皆さんに「何で?」と言われる事が多いのですが、機械音痴も良いところで、新しいものになると使えないのでずっと同じ機種を使っています。遂最近壊れてしまったところ同じ機種のアップグレードされた新しいものをショップの方が勧めて下さったのですが、サイズが大きいものしかなくて、それはちょっと携帯と認識するのにも時間がかかりそうだったので何年も前のものだけれど、補償のサービスで同じ機種の新しいものに取り替えてもらいました。新しくなった携帯にほとんどアプリというものを入れていなくて、「何で」とよく勢い良く突っ込まれるのですが、この度スマホの使い方をクロワッサンで熟読して、しかも新しいアプリを入れてみるという、私の携帯に新しい風が吹きました。
「Zaim」家計簿です。レシートを写真に撮るだけで金額も場所も分類も認識してくれて、なんと賢いのでしょう。


もう一つは納豆のお話です。
納豆が身体にいいというのは聞いた事があって、だいたいの夜ご飯には納豆を用意することが多いです。その納豆の納豆菌がとにかく免疫力を高めてくれると。
そしてその納豆菌(2200種以上もある)の中で免疫機能性が一般の納豆菌より1.5倍のものがあるそうです。その名も「s-903 納豆菌」
この「s-903納豆菌」外部からのウイルスや細菌などの異物を早く見つけては処理してくれるそうで、この見出しで一番響いた「ノロウイルス予防にも効果があるすごいパワーをもつ・・・」よくノロになるんですわ。 ヤマムラノロミ
この納豆菌が入った納豆探します。


とても勉強になる記事ばかりでした。先ほどから載せている写真達は
料理やお掃除、日々の暮らしに自分のスタイルを取り入れて気持ちを引き締めて最高のパフォーマンスができるようなワークウェアの紹介です。




天ぷら

遂に行くことができました。
「天ぷら近藤」さん
夏くらいに天ぷら近藤さんの亭主、近藤文夫さんの著書を読んで、
天ぷらを通した人生観が、その美しい心を知りたくて、行ってみたいと思っていました。
最近鹿日記が食ブログ化してきたのですが、美味しいものを食べるって本当に幸せです。

今年の1月にsulvamのショーでフィレンツェに行った時に、色々な事を感じて、恐らくこれからお洋服の着方は変わって行くと感じました。
そんな1月からもうすぐ1年が経とうとして、今年を振り返ってみると、今年は今までより、より一層違う形で仕事をしたように思います。話す人や出会う人、経験も意見も皆さんしっかりある中でディスカッションをしなくてはならない、そんなことから今まで以上に自分が知らない事の多さに驚き、色んな人と会話をするためにも深く勉強が必要だと思いました。
食はその中でもコミュニケーションの大きなものの一つでした。それこそお金がなかった時には外食をすることも難しくて、でも少しずつ、美味しいものを知って行くということの大切さと楽しさと広がりを知りました。

そんな中で今年、行きたいと思った御料理やさんが二つあって、奈良の「ラ・トラース」さん、そしてもう一つが「天ぷら近藤」さんでした。

私はとてもラッキーな事に近藤さんが揚げる目の前の席に座ることができました。揚げている姿を見ながら、手や身体は天ぷらを揚げてきた人生になっているんだと思いながら、スタッフの方々もとても良い表情で働いていらっしゃいました。

そして「コ」の字になっているカウンターなので全てのお客様の表情もみることができて、皆様の佇まいや、お召しになられているお洋服、それを見ているだけでも自分は今とても素敵な空間で御食事をしているんだという気持ちになりました。
美味しい美味しい天ぷらを頂いたあとの近藤さんのまっすぐな笑顔に、物凄く感動をして、またこの笑顔を見にここにやってきたいと思いました。今度はうんっとおめかしをして。

思い出しても優しい気持ちになります。きっと今年最後の素敵なお食事のお話です。


近藤さんのインタビュー記事

2017年12月12日火曜日

プディング

表参道でプリンを買いました。昔プディングヒロミと呼ばれるくらいプリンが好きだったので久々の浮かれ気分で帰路につきました。

つい最近、大学時代からの友人のフードコーディネーターのあさちゃんを迎えてお家で綺麗なご飯を作ってもらいました。色とりどりの野菜達が現在家にあって、どのように扱えば良いか分からないので、何となくカラフルからスペインが思い浮かび、何かスペイン料理を作ろうと、シェリー酒ビネガーたるものを探し求めて成城石井にやってきました。

赤ワインビネガーや白ワインビネガーに並ぶところで発見したのですが、これが赤ワインビネガーよりお値段が2倍くらいしました。なかなかするのねと思いながら購入し、家に帰ってアミーゴ気分で作ろうとしたらプリンがないことに気付き、
成城石井のレジで、「袋大丈夫です」と言ってリュックを持ち替える時にプリンを置いて、「プリン忘れないようにしなきゃ」と思ったところまで覚えていたので、
夜の街を自転車で走りました。

成城石井についてレジのお兄さん方に「プリンしりませんか?」と何のこっちゃと少しずつ説明しながらレジが3台、プリンプリンプリンと成城石井にプリンの言葉が飛び交っていました。
すると私の御会計を担当して下さったお姉さんが奥から「プリン知ってます」と奥に走って取りに行って下さいました。

「良かったです」とプリンを手渡して下さって、成城石井で買ったプリンじゃないのに本当お手数おかけしました。

キメの細かいパン

同じ事務所のさこちゃんと45Rの展示会に行きました。


その後、45Rの撮影で大変お世話になった写真家のワタナベアニさんと「コーシー(珈琲)に行く」というイベントをついに達成出来ました。

アニさんとTHREEのカフェに入って、最近の話をし、アニさんが撮った45Rの写真の中で、私にとって一生の宝だと思う写真があります。


阿蘇の山で撮影したものです。

この日、前日まで舞台に出ていました。それが私にとっての初舞台で、自分の中で今までやったことのないことに挑戦し、終えた直後の写真です。自由で新しいです。

この写真にはこれまでと、これからが写っていて、何年か前の写真なのですが、私には今でも『これから』が写っているように見える色褪せない写真です。

撮影の中で新しい自分に出会う事はとても難しくなってきたのですが、日常の自分に新しいことを経験すると自分で自分の成長なんて分からないけれど、一枚一枚を大事にしていくためにも常に自分を高める事をするというか、とめられないのです。
しばらく代わり映えのしない自分の写真にうんざりしては落ち込み、どうやったら抜けられるのか、そんなことは多分一生続くような気がしますが、こうして何かの人生の機に残っている写真は私にとって一生大事で甘酸っぱいです。

そんな話をアニさんにしながら、

THREEのウェブより

THREEのモーニングメニューのパンのキメの細やかさとずっしりとした重量に驚きました。
「米粉のパン」の存在を初めて知って気になって仕方がありませんので
次はアニさんとパリの街角3カフェでコーシーを飲むのを楽しみに過ごします。

米粉米粉


2017年12月11日月曜日

チーズのお姉さん

最近冬だからかホームパーティ式忘年会に行くことがあるのですが、何を持って行こうかといつも思います。私事なのですが、最近チーズを眺めている事が多くて、というのもたまたまなんですけど、とってもご丁寧に一つ一つのチーズの説明を書いてあるお店があって、ずっとショーケースの前で読み続けていました。
奥が深いんだろうなと、なかなかチーズというものに触れて来なかった人生だったので種類の違うチーズを3つ買ってみました。

ブルーチーズをハチミツで食べる事はピザで知ったのですが、これの味の違いの深さにはまだまだ理解が浅く、だいたい外さないといわれている堅めのチーズに、もう一つとろりとしたチーズを持って行ったところ、最後のチーズがドカンと当たり、調子にのりました。

たまたまに神楽坂に用事があったので、チーズ専門店に行きました。対応して下さった店員の方がお忙しいにも関わらず親身に、私のこのチーズに対するまだ浅めの気持ちに答えて下さって、ドカンとあたったチーズの話をもとにこちらはどうですかとすすめて下さったのが
「Duo de Brie aux Truffes」というクリーミーなブリーの間にトリフがサンドされているチーズでした。もう何ともクリーミーなブリーの時点でかなり上級な説明、な上にトリフて。
凄いけども、とても人気があって、今の時期よく出るそうです。

私、残念な事にワインもそんなに飲めなくて、でもチーズを食べてワインを飲むと、いや逆か、
ワインを飲んだ後にチーズを口に入れたのかな、そうしたらチーズの味がお花の味に変わって、それに驚きました。

色んなことがもっと楽しめたら話ができる人も増えるだろうに、でも今はなんとなくチーズというものが季節な感じがして、それを楽しんでみようという気になっています。

神楽坂のチーズ専門店のお姉さんの笑顔が忘れられないです。



ホットアップルサイダー

この前友人のお誕生日を御祝いしました。
彼女のリクエストで行った先で頂いた飲み物がとっても美味しかったので、どうやって作るのだろうと名前の下に素材が

アップルサイダー、クランベリージュース、レモン、オレンジ、生姜、ブラウンシュガー、クローブ、シナモン

この素材をどうしたら美味しいホットドリンクが出来上がるのかと調べてみたところ、
アップルサイダーがなかなか手に入らないと書いてあったので、成城石井に売っているリンゴジュースで代用して作ってみました。

アメリカ南部の家庭料理だそうです。

この方のレシピを参考にさせて頂いて、とっても美味しくできました。

飲む時にガラスのコップに生姜の輪切りと柚子皮やオレンジの皮、シナモンスティックを入れるとまた美味しく美しかったです。

ブル顔

最近夢を見ました。あまり夢を見ないと思っているのですが、本当に見ないのか、見ているけど忘れてしまっているのかどちらか分かりません。

3匹の動物が居て、一番最初が何だったか、二番目が猫ちゃんで、3番目がブルドックでした。

私はそれぞれの動物の亡くなった飼い主と動物を会わせるという役割の人物で、
猫ちゃんが終わり、三番目のブルドックちゃんが現飼い主に抱かれて右からやってきました。私は「このブルドックちゃんの飼い主は誰なんだろうと」左を向いてアシスタントの子が(私にはアシスタントがいるようです)持っていた白黒写真に目をやると、渥美清さんでした。私は心の中で「寅さんだ」と思い、ブルドックちゃんに目をやると、左から寅さんの格好をした渥美清さんがやってくる気配がしました。
ブルドックちゃんの顔がみるみるうちに涙顔に変わって行き、なんとも言えない表情に目が覚めました。

今思い出してもグッときます。